高専シンポジュウム 名誉会長 祝辞

久留米高専名誉教授  鳥井昭美

「高専シンポジュウム」発祥の地である久留米高専で記念すべき

「第25回高専シンポジュウムin Kurume」が開催される事を誇りに思います。

創設当時、共に艱難辛苦を共にした同輩達の多くが鬼籍の人となられた事は誠に残念では有りますが、彼等も四半世紀にわたって継続した「第25回高専シンポジュウム」の開催を心から喜んで呉れて居ると思います。

三川譲二高専シンポジュウム協議会会長が就任されてからの5年間に亘る「高専シンポジュウム」の発展は誠に素晴らしく、創設当時の仲間共々、深く感謝を致して居ります。

今回の第25回高専シンポジュウムの開催に際しては中嶌高専シンポジュウム副会長並びに川上雄士実行委員長をリーダーとし、久留米高専の教職員の皆様と学生諸君の協力のもとに開催されるに至った事はまさにone for all all for oneの素晴らしい熱意と協力により成し遂げた結果であると存じます。

久留米高専が主幹校として開催された「高専シンポジュウム」は現在までに第1回(1996年)第13回(2008年)第19回(2014年)で、今回が4度目の開催です。

其の開催の度に、地元の中核都市・久留米市の市長並びに奈良崎洋治氏(現:久留米市シルバー人材センター理事長)田中健二氏(現:久留米市秘書室長)には一方ならぬ御指導と御支援を頂きました。

深く感謝を申し上げます。

三川会長は久留米高専に校長として赴任されて以来「高専シンポジュウム」の発展に尽力され、全国の高専の交流と親睦の輪を更に拡大し、今回、記念すべき25回「高専シンポジュウム」を会長として久留米高専で開催し、全国の高専の交流と親睦の輪を更に拡大された事に深謝すると共に、会長としてのお喜びは如何ばかりかと存じます。

心から御礼を申し上げますと共に、深く感謝を致します。

今回の「高専シンポジュウム」の特筆すべき事の一つに、本校の鴨川都美先生をファシリテーターとして高専女性卒業生によるテーマ

「高専における男女共同参画を考える」“女性エンジニアが活躍する社会に向けて”のパネルディスカッションです。

素晴らしい企画だと存じます。

私も久留米高専退職後シンポ&フォーラムに関して特命教授&チームリダーとしてボランティアとして若干関わらせて頂きました。

其の間、社会人の工学・医学・美術・マスコミ・メカトロ等の各種企業の専門家集団で構成された「産学官バリア・フリー研究会」の統括責任者としても対応いたしました。其の中で、女性の技術者・教育者を講師としてお招きし講演して頂きました。

其の中で高専出身の大学助教授・博士課程学生の講演に深く感銘を受けた事を思い出します。

まだまだ、日本はリーダーシップを発揮すべき諸々の分野でのダイバーシティマネジメントの評価が著しく低い事は御承知の通りです。

世界149ヶ国中120位のランクを行き来、戻りつ、して居る現状です。

女性の技術者・教育者も其の中に含まれて居ります。

此れをチャンスと捉えて、今後、高専の女性の先生方、女子学生の研究発表の場としても「高専シンポジュウム」を活性化して頂きたく存じます。

さて、第26回「高専シンポジュウム」は2021年に米子高専にて青木実行委員長を中心として開催される事:

第27回「高専シンポジュウム」は2022年に長岡高専にて鈴木副会長が実行委員長として開催される事:が其々決まって居ります。

担当校の皆様は学校行事と重なる多忙な中での開催では有りますが、高専独自の研究発表の場である「高専シンポジュウム」をどうかよろしくお願い致します。

長くなりましたが、「第25回高専シンポジュウム」が盛会裏に開催される事を祈念致して居ります。   

2020年1月25日名誉会長 祝辞