Kosen Symposium

会長挨拶

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高専シンポジウム協議会会長
(久留米工業高等専門学校長)
本庄 春雄

高専シンポジウムは、「全国の高等専門学校の本科並びに専攻科学生の研究発表、知識の交換並びに教員相互の連携の場とし、高専教育に関する学術研究等の普及、地域産業、行政、教育機関並びに市民との連携を密にすること」を目的として、1996年、久留米工業高等専門学校名誉教授鳥井昭美先生を中心とする九州沖縄地区高専の教職員の提唱で始まりました。北は函館高専から南は熊本高専まで、全国の各高専が開催校となって毎年開催されており、今年度が第27回目の開催となります。コロナ禍にある今年度も、昨年に続いてオンラインでの開催になりますが、4半世紀に渡る歴史あるシンポジウムに成長してきております。

高専シンポジウムにおける口頭やポスターでの最近の研究発表の総件数は、多い時で500件を越え、発表分野も機械、電気・電子、情報・通信、応用物理、化学、生物、材料、建築・土木、環境、工学教育など多岐にわたっております。オンラインで開催された昨年度は、30校/460名の参加、320件の口頭/ポスター発表で盛大に開催されました。本シンポジウムが高専における学生と教職員の教育・研究活動の現状を表していると言っても過言ではありません。

ICT、IoT、AIなどに代表されるような近年の急激な科学技術の進展は我々の社会のみならず日本の産業構造そのものを変えつつあり、わずか10年間で私たちの社会は劇的に変化する時代に突入しました。そのような変化に対応出来る高等教育機関として、15才からの若い学生を受け入れ、大学受験に惑わされることなく5年一貫教育を施して、持続可能な社会を目指す実践的かつ創造的なエンジニアを育成する高専は、産業界や地域社会、大学等の学術機関から高いご評価と大きな期待をいただいております。最近では、タイやモンゴルなどのアジア圏においても高専(KOSEN)が設立され、国際社会からも大きな関心をもっていただいております。

昨年度と同様に今年度のシンポジウムも、米子高専にお世話になっております。関係企業、関係諸団体、関係各位からご後援並びにご協賛、ご協力を賜っておりますことをここに記し、深く感謝申し上げます。

高専シンポジウム協議会は、所期の目的達成のために、今後も引き続き微力を尽くしたく存じております。皆様におかれましては、高専シンポジウムと高専教育の発展のために変わらぬご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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